確かに夜鬼に救ってもらわなかったら...
私は今、ここでこうして居られなかったって事だけど、、、逆に言えば、死んでたら普通に黄泉の国に行ってて、こんな訳わかんない事にはならなかったって事になるのか...

でも、死んでたら私を大切に想ってくれている人達を、悲しませてた事になるし…
何か複雑だ...



目の前のコイツは、今もまだ爆笑中であるーーー

ムカつくけど、命の恩人であるのには違いないーーー


塔子「じゃあ、尚更、ここにいちゃ不味いでしょ!?帰る方法!!何かあるんじゃないのかな!!私、誰かに聞いてみる!!」

戸を開けようとする私の腕をまた抑えられる


夜鬼『お前、やっぱ、バカだろ!?お前がこっちからあっち側に行けねーみたく、
妖ですらこっちからあっち側には簡単に行けねーの!?わかるか?』

塔子「ーーーだから?」

夜鬼『ほんっと、アホだな。。。はーっ。。。つまりだな。。。要約すると、、、腹空かした狼の群れ中に、お前は一人放り込まれたようなもんなんだって』

塔子「ーーーそれって結構やばいって事よね!?食べられちゃうじゃん!?私!?」

夜鬼『相当な怪位(妖のレベルの事)を持ってても、簡単に行ったり来たり出来ねーの。。。神ですら、こっちから暇つぶしで見てるだけ。。。基本関与しないが決まりだからな…』