夜鬼の純粋なまでの残酷さを目の当たりにした

とても、ガラスみたいに鋭くて、、、壊れそうに、酷く脆く感じてしまったーーー

今まで私達がいた場所はどうやら、異空間だった様で、気が付けば、元の路地裏に放り出されていたーーー異空間で良かった。あれだけ夜鬼が暴れても街に被害がなかったから、、、私がしっかりしなくちゃ...

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『…ありがとう』『ーーーこれでようやく行ける』
『さようなら』

蛍みたいに、小さな光の粒が私の頬に微かに触れては消えていく

夜鬼『人形の魂だ、、、呪いからようやく解放されたんだろう』
ふと、隣りには、いつもの冷静な夜鬼がいたーーー良かった
塔子「綺麗…だね」

『塔子様、酷い事してごめんなさい。。。』
塔子『...咲江?』

咲江『貴女のお陰で目が覚めました、ありがとう。でも、気を付けてーーー貴女はあのお方に、狙われている』
塔子「あのお方ーーー?」
咲江『月詠様は、あのお方の…』
最後に彼女が告げようとした事は
《ドーン!!》サーカスの最後を飾る為に上がった花火の音で
かき消されて...聞き取れなかった...

塔子「…さようなら」

清十郎『…サーカスとは別に、またまた、派手な事になったね?』
清十郎は私の肩に手を置こうとしたが、それを夜鬼が掻っ攫う
睨み合う2人ーーー仲良く出来ないのかな?
清十郎『ホント、夜鬼の反応が面白いよ…。またね、塔子ちゃん』

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夜鬼『鬼の時間が長いとさ、俺自身も鬼化しちまうんだ...』夜鬼は帰り際、一言そう言った

鬼の力をーーー夜鬼は、恐れている...そんな気がした

塔子「大丈夫だよ、私が居るでしょ、さっ、帰ろう!私達の家に!」

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