塔子「あ、すいません>_<
…雨竜さんですよね?」


雨竜『ーーー記憶に留めて頂けて。光栄です、塔子様』

一瞬、私の顔をマジマジと見つめる雨竜さんは、夜鬼とよく似て無表情で、でも、どこか酷く冷たいーーー

サク『塔子様!!お下がりを!!』

サクが私を引き離し、咄嗟に身構えるーーー

雨竜『物騒だな。私は何もしませんよ』

とても紳士的な雰囲気な人

今まで会ってきた誰よりも背が高くて身体も大きい、、、

そして健康的な、褐色の肌ーーー

現世で言う所の、ラテン系な彫りの深い顔立ちのもの凄い男前である

ーーー真っ黒の髪に真っ白の髪がメッシュ状になびきーーー
瞳は隻眼と言うのだろうか、青色と緑色だーーー凄く、モテそう、この人ーーー

塔子「そうよ、サク、失礼でしょ?」

雨竜『お美しいレディーに1つ忠告をーーー夜鬼殿とのご結婚、、、貴女には凶と出ております。。。』

塔子「?」

雨竜『踏み止まるのなら、力を貸しますのでーーーいつでもどうぞ...』

ーーー私の手には、1枚のカードが。。。

蛇の絵が記されている

〜スルスルスル…〜?

絵の蛇は勝手に動き出して。。。私の体の中に消えていったーーー

見渡しても、雨竜の姿はないーーー

塔子「...なに?今の?どういう事?」

サク『…どうしました?塔子様?ザマス叔母さんがまってるので急ぎましょう!!減給まで、、、あれ?

後1分しかないっ!?そんな馬鹿な!!!さぁ、お手を!急いで、転移しますよっ!』


サクは、、、何も覚えていないみたいだった…一体…何だったんだろう…?