トイレの前で、梅ちゃんの手を離すと、私はフラフラと中の個室に入って鍵を閉めるーーー

ーーー静かな空間。。。

外に、音は響かない、頑丈な造りーーー

塔子「うわぁーーーんっ!!‪( ;ᯅ; )‬!!!」

ここ、常世に来て、初めてーーー私は、大声で泣いたーーー

心細くっても、不安な事が沢山のしかかっても、堪えてきたのにーーー本当の私は、とても、弱虫の、泣き虫だからーーー

『人前で、どうしても泣きたくなった時は、、、トイレで泣きなさい』

養女として引き取られた私に、珠子さんが、初めて教えてくれた事だった

塔子「どうして?」
珠子『それはね、、、涙はとっても貴重で美しいものだから...
簡単に見せちゃったら、女の価値が下がっちゃうじゃない?』
塔子「女の勝ち?勝ちが下がるって、負けるって事?」
珠子『そうよ、、、負ける事になるの!
だからーーー簡単に人前で泣いちゃ、ダメ!分かった?』
塔子「うん!塔子、勝つ!絶対下がらない!!」

珠子『だけどね、、、心置き無く、無条件で泣いてもいい場所ってゆーのが、塔子ちゃんにもあるの、私でゆーところの、義雄さんね?
だから、その時まで、涙はなるべく、閉まっておきなさい』

~~~どうして、今、こんな昔の記憶を思い出したんだろうーーー?