塔子「ノー、」
夜鬼『ノー?食えないの?』
塔子「ノータッチ宣言、、、
踏み込むな、踏み込まないって、ルール!言ってたのはーーーそっちでしょ?」
どうして?
夜鬼『はははっ、病人が何言ってんだ?ほれ、食え』

小さくフォークで切ってそれを私の口に入れてくれる

笑う息が、私の耳元にかかるーーー

ドキドキする

いつも、無愛想で、意地悪なのに、、、今日の夜鬼はーーー優しいな、やっぱり、私が病気だから、、、だよね?


夜鬼『この宮には、色の変わる部屋があるんだけど、、、そこには入んなよ』

最後の一口を私の口に運んで、夜鬼は私をじっと見つめるーーー

塔子「...(*¯ㅿ¯*;)色が変わるの?」
夜鬼『日によって、違う色…。。。いいな?』
塔子「…うん、わかった」


変に、期待しちゃいけない、、、大事にされてるって、勝手に勘違いしちゃいけないーーー私は、馬鹿だから、、、私何か、どーせ、夜鬼は、何とも思っていないんだから。。。


夜鬼『いいか?ちゃんと寝てろよ!?んで、早く良くなれ、いいな?』
塔子「うん...」
ーーーパタリーーー

熱を帯びた身体、火照った頬ーーー

塔子「あぁ!もう!何なの!アイツ...」

ぎゅっと強く瞼を閉じて、再び、私は、眠りに落ちたーーー

翌朝、熱はすっかり下がっていて、里帰りしていたリンさんが氷雨邸に帰ってきた

リン『塔子様!!お身体は、無事ですか!?うわぁˊㅿˋドキドキ、、、す、素敵だ、、、』

塔子「?リンさん!!お帰り!!うんっ!!嘘みたいにめっちゃ元気になった!!リンさん、クッキー焼いたの!!」