ピピピピ、


がちゃっ。

眠たい目をこすりながら、目覚まし時計をとめる。

「朝か……。」


ぬくぬくとしたお布団から頑張ってぬけだす。


10月後半、っていっても、

窓から入る風はひんやりとつめたい。


制服に着替えて、ご飯食べて、アイロンで髪の毛を整えて、歯磨きして、

よし、


うん、いつも通り。

「いってきまーす」


リビングに声をかけると、


「蘭ちゃん、行ってらっしゃい〜」

とお母さんの声。

よし、一日頑張ろ!


ガチャ…………ばたんっ。



トコトコ。


いつもの道をあるいて、学校にたどりつく。


門の前には、

生徒会の人らがたって、ハキハキと挨拶をしていた。


「おはようございます」、と私も小さく挨拶をする。


ーーーーーーん。


パチ、

と橘先生と目があった。


ドキリ。

ぱっとそらす。


はぁ?

何この、私の恋してる感。

やめやめ、

先生に恋なんてキモイキモイ。


そう、自分にうったえながら、

靴箱まで行った。