戻ってきた私に、

ワカナ、リナ、ユノは、

「どーだった?」と興味ありげに聞いてきた。


ユノだけ、心配そうにみてた。


「せ、成績の話だった、」


走って乱れた前髪を整えながらニコ、と笑ってみせる。

「そっかそっか!良かったー!」

リナは可愛らしく甲高い声で言う。

ワカナも、ニコォっと笑ってご飯を食べ始める。


ユノだけが私の背中をポンポン、となでてくれた。


席について、ご飯を食べ始める。


リナがまた、彼氏の自慢話。


ワカナは、かわい子ぶって、わざわざ、「すごぉい」「いいなあ、すてきぃ」とか、言う。


あぁ、頭が痛いな。


胸がしんどい。


今日はもう食べないでおこう。


不自由なく、暮らしてる。


つもり、

だっただけかも。

友達も、親も、本当にあいしてくれてるのなんかわからない。


あーぁ、病んでるな私。


こういうの、めんどくさい、って言われるやつだ。


ユノだけでいい。

もう、ほかになんにもいらない。


顔目当てでやってくる、男も、

甘やかしてばかりの親も、

上辺だけの友達も、

いらないよ。

ズキン、ズキン。

と頭が痛くなって、

私はひとり、

保健室にむかった。