なんで、泣いてんの、私…。


校門のまえで、俯いて立つ私と、困る中野くん。


「大丈夫?とりあえず移動しよ!」

周りを気にしてくれたのか、中野くんは私の手を引いて小走りで公園へつれていった。


手が、あったかくて、安心した。




「なぁ、勘違いだったらごめん、なんだけど……、」

公園につくと、私たちは滑り台の横にあるベンチにすわった。

すこし、言いにくそうに、中野くんが口をひらいた。