「えー、これは、不定詞の……」

橘先生の声を聞きながら、

わたしは、ユノに手紙を書いていた。


さきほど、あったことの内容と、

橘先生への気持ちを綴ったもの。


ユノは、優しく、話を聞いてくれるからなぁ。


ほんと、いい子だよ。





「ユーノ〜!はい手紙!」


授業が終わり、手紙を渡す。

すると、

ユノはニコッと笑って、


「ありがとう。」と言った。



橘先生と、ユノと、中野くん……。


今は、この人らしか信じられないなぁ。


ユノと恋バナをして、

1日を終えた。



キーンコーンカーンコーン……。

放課後。


ユノは、習い事で先に帰ってしまった。


最近、あんまし帰れてないな。

さみしい、。



私は、ひとり、トボトボと靴箱に向かう。



あ、。


そこには、1人の中野くんの姿も、あった。