連れてこられたのは、

資料室。


「あの、なんですか。」


少し、強めの口調で言うと、


「最近、しっかり授業を聞いているなっと思ってな。」


と、気持ち悪い笑みをうかべて、彼はそう言う。


スルリ、とよってくれば、


オッサン、の匂いがム、として、吐き気さえした。


こんなやつ、どこか、違う高校へ行ってほしい。


なんで、よりにもよって、私なの。


体がくっつくたびに、1歩後ろへ下がる。



なん、かやばい?


今までと、ちがう?


今までは、話をするだけだったのに。


どくん、どくん。


鼓動がはやくなっていった。