次の日。


いつも通りの時間に学校について、靴を履き替えていると。


横から、ガシャンと、靴を履き替える音が聞こえて、ふと、となりをみた。

あ。

中野くん……。(前に告白してきた人)

どうしよ、……


私が悩みながらじーっと中野くんをみつめるもんだから、中野くんも私に気づいた。

ん。

うぅーん、気まずくないかな。


そんなことを思いながら、


「おは、よう」と、挨拶をしてみた。


すると、

「ははっ、おはよう!」


と、人懐っこい笑顔で笑ってくれた。

ホッ。

うん、こーゆーひと、って、いいよな。

好感もてる〜


「結城さんは、好きな人とかいる、の?」

へ?と顔をあげる。

中野くんが少し目をそらし、遠慮がちに聞いてきた。


え……っ、と。


ほわん、


ん!?

なんで、橘先生が〜〜っ

頭の中にもくもくとでてくる橘先生を追い払って、正気にもどる。


どうしようか迷った私は、

「あー、っと、チャ、チャイムなりそうだから行くね!ごめんね」


と、言い訳をして、

逃げるように教室にはいった。


ふぅ…………。

どうしたらいいかわかんないよー。


橘先生のこと、……

どう思ってるかなんて、

ほんとは、ほんとは。

わかってるけど。


まだ認めたくない。


叶わない恋なんて、


絶対に絶対にしない!


わたしは、机の上に突っ伏した。