きっと、いままで、

自分の気持ちをおしこめてたんだろうな。


と、最近ふと思う。


いまも、だいぶおしこめて、顔に出ないようにはしているけれど、

前よりか、ましだ。


上辺だけの友達に、顔しか見ない男に、私を甘やかさせる親に、キモイ先生。


それしか、いないとおもってた。


でも、
優しくて本当の友達に、人を思う心がある先生。


このふたりに出会えて、けっこう、

充実してるんだけどなぁ。


授業中そんなことを考えながら、

私はひとりにやけてた。


あれから、

私と、橘先生は、

廊下ですれ違ったりすると、会釈をしたり、すこしの会話をかわしたりする。


なんとなく、

好きだな、って思った。

それが、

恋愛なのか、なんなのかは、


まだ、少し、先の話────。