side華子





「っい、おい、おーーーい」

「あっ、お兄ちゃんーもぉー私、どうしようー」

私はさっき恋愛小説に涙していた。


なんてことなの、まさかあんな結末になるなんて、まさか浮気で別れるなんて許せない。
そんなバッドエンドがあってたまるかー
私だったらもっと彼氏をかっこよく書いて、みんなから愛されるキャラを書くのに。
なんであんーーーーーーー




「おい、おい、おーーーい、お前また妄想してたぞ、いい加減やめろよな。」

わたしの兄である生田幸人は呆れたように言った。

っと、私だったらこんな風に小説を書くかな?
ちゃんと誰がどのように言ったのかは大事だもんね。うんうん、我ながら上出来ですよ。



あっ、私の自己紹介していませんでしたね、、


私の名前は生田華子。今日から私は2年生ですよ。俗に言う中堅学年とか変な言い方の中途半端な学年ですね。まぁー新しいクラスになるので楽しみだなー。どんな恋が見れるのか


キャーーーーー考えただけで興奮です。


私の趣味は恋愛小説を読む&書くことです。やっぱり恋愛って文字にするのは難しいけど小説ができた時の達成感は他では味わえませんからね。あと、理想の恋人が描けますからね。
私の理想の恋人はかっこよくて、とっても、、、







「おい、お前また自分の自己紹介してただろ?そろそろ時間だぞ、早くその汚い顔をなんとかしてこい。」

兄はもぉー呆れたように無表情で言ってくるではありませんか、それよりも、



「なんなのよ、汚い顔って、そんなのわかってるわよ。五月蝿いはね、もぉー本当最低なんだから。」

まぁーとりあえず、私の朝はいつもこんな感じなのです。




では、私は汚い顔を洗ってきますよー