それからは余り授業に身が入らず

ずっと上の空で

気付けば放課後になっていた 。

『 はぁー … 』

「寧々?どうしたの?
あからさまにため息ついて 」

『 … これから先生の所に行くの 。』

そう 、約束の時間になってしまったのだ

「えっ?!本当に行くの!? 」

『 …うん 、』

私だって行きたくないよ …

「行かなくてもいいじゃん!!
このまま私らと帰ろうよ? 」

えっ 、私ら … ??

「 俺もいるんだよ 」

『あっ 、雄大 』

この長身イケメンは私の幼なじみの

長谷 雄大 (ハセ ユウタ)

家が隣で小さい頃から何かと

面倒を見てくれてる

私が男の人を苦手になった理由も

知ってる大切な幼馴染み 。

「雄大に寧々と先生のこと話したら
迎えにいくって聞かなくって 」

「そんな話聞いたら
迎えに行かないわけないだろ?」

雄大も心配してくれてるんだ …

『 … わかった
じゃあ今日は帰ろうかな 』

「「 ほんと(か) !? 」」

うわ 、ハモった 。

『 …うん !! 』