子犬先生は腹黒系

『 先生 、授業始まっちゃう 。』

あのまま暫く私の腕の中にいた先生

その姿は子供っぽくて

とっても可愛かったけど

先生も授業あるしってことで

保健室から出ようとしてるんだけど 。

『 早く開けてよ 。』

「やだ 。高坂がLIME教えてくれるまで扉の鍵は開けません 。」

さっきからこの一点張りで

一向に開けてくれそうにない

なんでも次私が体調崩した時に

連絡して欲しいんだとか 。

『 ~もうっ!!! 分かったから!! 教えるから!! 』

「よし 。但し他の生徒には言うなよ?」

『 それはこっちのセリフ!!!! 』

そう言って先生が鍵を開けてくれたのは

授業が始まる五分前でした 。