私 、高坂 寧々 ( コウサカ ネネ ) 17歳
栗色のカールがかった肩につくくらいの
髪の毛に透き通るような白い肌 。
すらっと伸びた手脚に
ぱっちり二重の目
そのモデルの様な容姿から
美人と言われて育ち
小中学と男の子に告白されてきた
でも 、自分ではそんなこと思ってなくて
親友に言わせると
鼻にかけてない感じがいいらしい 。
昔から男の子の事が苦手な私にとっては
恋なんて興味の無いものだった 。
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季節は春
新しい出会いを運んでくる季節 。
今日は着任式 。
朝からどんな先生が来るのか
皆 、待ち遠しいみたい 。
「えー 、今から着任式だが 、決して騒がないように 。」
担任の山崎ちゃんが
皆に期待させるようなことを言う 。
゛ 先生ーっ 、イケメンの先生が来るって本当ですかー っ? ゛
クラスの何人かの女子がいうと
教室がざわつき始めた 。
「それは自分で確かめてみるんだな」
山崎ちゃんが意地悪く言うもんだから
皆文句を口々に言ってる 。