未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


その後、茉優は呆れたことに本当に三年生の教室の方に歩いていってしまった。

茉優が言っていたことは本気だったのかな。



一瞬考え込んでしまったが、

悠聖も待っていることだし、あたしはそれ以上そのことは考えないことにした。



玄関に向かうあたしの心は浮かれていたけど、一つ気がかりがあった。

それはあたしの病気のこと。



あたしの心の中に、昨日の夜、お兄ちゃんと交わした会話が蘇ってきた。





昨夜、お兄ちゃんがノックして部屋に入ってきた。



「咲雪、起きてるか?」


「……お、起きてるけど……」


あたしはベッドの上で枕を抱きかかえて泣いていた。

今は誰にも会いたくない。



「……お兄ちゃん、な、何の用?」


顔を上げた瞬間、甘い香りが鼻腔を刺激する。



「……咲雪の好きなホットココアを作ったけど飲むか?もちろんシナモンとラム酒入り」


「いる」


泣きながらも即答してしまうあたしにお兄ちゃんが苦笑する。