未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


「悠聖先輩、咲雪のことを待ってるんじゃないの?」


と、あたし達の関係を知っている茉優が尋ねてくる。



「うん、そう。えへへ、今日デートなの」


 
あたしがちょっと照れて答えると、茉優があたしの背中をばんばん叩いてくる。


「痛い痛い‼」


「あーもう、この幸せ者が‼あたしには彼氏もいないのに。
あーっ、あたしも男が欲しい‼」
 


茉優の大声に、通りすがりの教師が呆れた視線を送ってくる。

あたしは慌てて茉優をなだめた。



「茉優、声が大きいよ」


「そんなのどうでもいいから、咲雪は早く悠聖先輩の所に行ってあげなよ‼あんな所でいつまでも待たせたら、先輩可哀想だよ」


そう言いながらあたしの服の袖を引っ張る茉優。
 


「ちょ、ちょっと待って」



廊下の窓を開けて悠聖に向かって手を振る。


悠聖もすぐにあたしに気付き、嬉しそうな表情で手を振り返してきた。