「え、一体どういうこと?入院って……オーバーな。ねえ?」


すごく大げさに聞こえたお父さんの言い方。

お兄ちゃんとお母さんに同意を求めたが、二人の表情はお父さんの言葉を肯定している。


あたしは、目の前がすうっと暗くなるように感じた。



「ねぇ、どういうことなの!?あたしの病気ってなんなのよ!?」

 
声を荒げると、お父さんはため息を一つついて言った。



「咲雪、落ち着きなさい。心の備えをしてありのままを受け入れるんだ」

 
あたしの病気が、告知されたらショックを受ける類のものであることはもう間違いない。


嫌だ。そんなこと告知されたくない。

だけど……。



あたしは、深呼吸をして無理に気持ちを落ち着かせた。


でも、不安はなくならない。




「……わかったから、あたしの病気ってなんなの?」



知りたくないけど、知らなくちゃいけないらしい。