「今はまだ伝えてありません。しかし、早めに知らせる必要があります。
現在、彼女には貧血の治療と説明してインターフェロンと増血剤を点滴で投与しています」
「すぐに入院しなければならないのですか?」
父の質問に、堤医師はどっちとも取れるような曖昧な首のかしげ方をした。
「今日は骨髄穿刺(こつずいせんし)をしましたので感染予防のために一晩だけ泊まっていただきます。
急性白血病への移行期であればすぐ入院ということになりますが、現在はまだその兆候がありませんので……。
そうですね、1週間後ぐらいから一度入院してもらいましょうか。
インターフェロンの連日投与によって白血球を正常値まで減らします。およそ30日ぐらいの入院になりますが、白血球値が正常に戻ればインターフェロンの投与を続けながらですが一応通常の生活に戻ることができるようになります」
「それで咲雪は治るんですね!?」
俺が思わず口を挿むと、堤医師は全く表情を変えずに言った。


