その時あたしは、また体が一瞬ふらつきそうになるのを自覚した。
やっぱり、安静にしてなくちゃいけないみたい。
あたしは伸びをした。
「あー、やっぱりまだ体だるい。もう寝ようかな……」
「あんまり無理すんなよ。今朝倒れたばかりなんだから。寝ろ寝ろ」
「うん、そうする。おやすみー」
そう言って、そこから出て行こうとした。
これ以上ここにいたらぼろが出そうだし。
あっ、これだけは言っておかなくちゃ。
あたしは、ドアの所でお兄ちゃんの方を振り返る。
「お兄ちゃん、どうもご馳走様」
ドアを閉めて小走りに自分の部屋に戻った。
自分の部屋に入り、背中でドアを閉めてから、あたしの内に溜めていた感情の奔流の堰をはずした。
涙で視界がぼやけてくる。
あたしの貧血、ただの貧血じゃないんだ。
さっきは必死でポーカーフェイスを通したけど、本当はすごくショックだった。


