スケッチブックの最後のページには、まだ少年の面影を残した若い男の肖像画が描かれている。
その隣にはその絵を描いた少女の手による丸っこい字が書き込まれていた。
あなたがあたしのそばにいてくれて良かった。
あなたがそばにいてくれたから、早く死んでゆくことを嘆くより、この世に生まれ、あなたと巡り逢えた幸せを喜ぶことができたの。
あなたは、あたしを精一杯愛してくれた。
あなたの笑顔が……あなたの愛が……
あたしを幸せ一杯に包んでくれた。
二人が一緒にいれた時間は短かったけど、あなたはあたしに一生分の幸せをくれた。
……ねえ悠聖。あたし、すごく幸せだったよ。
END


