「ねえ……茉優、央子ネエ……」
茉優ちゃんは央子に支えられながら咲雪のそばに立つ。
「……茉優……いつも優しくしてくれて、ありがと。ゲホッゲホッ
……せっかく、ずっと、友達って言ってくれたのに、ごめんね……」
「嫌だよ!咲雪、死んじゃ駄目だよ‼そんなの嫌だよ‼」
茉優ちゃんが泣き崩れた。
「ひ……ろこネエ……せっかく骨髄くれたのに……頑張れなくて、ごめんね」
央子が優しく咲雪の頭を撫でる。央子は涙を必死に堪えているようだ。
「……咲雪は本当によく頑張ったよ。咲雪は、本当に……よく頑張ったよ‼」
央子にそう言われて、咲雪は親に褒められた小さな子供のような無邪気な笑顔を見せる。
「お兄、ちゃ、ん……ゲホッゲホッ……ど、こ?」
「ここだよ」
圭祐が咲雪に近づいた。
咲雪は、もうしゃべるのもきつそうだ。
だけど、圭祐の目を見て、一生懸命に言った。


