「ゆ、悠聖!あたし……もっと生きたい!
悠聖と結婚して……ゲホッゲホッ、悠聖の子供生みたい!もっと、もっと……ゲホッゲホッ、あなたと、一緒にいたい‼」
咲雪は激しく咳き込みながらも続ける。
「……もしも出会わなかったなら、そうすれば、こんなにも……ゲホッゲホッ、死ぬのが辛くならなかったのに‼」
身が引き裂かれるような咲雪の悲痛な叫びを聴いて、咲雪がなんでさっきはあんな態度を取ったのか完全に理解した。
咲雪は、自分の死期が近いことを悟っていたのだ。
俺はもう咲雪の前で強がってみせることが出来ず、人目をはばからずにその場で泣いた。
「……なんでだよぉ!?
くそっ!なんで咲雪なんだよぉぉぉ!?」
どうして、愛する人と一緒にいるというただそれだけのことが出来ないんだろう。
そう思うと、悲しくてやりきれなかった。


