未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


「あたしね……この人生で、悠聖に出会えて……本当に良かった……。
今日は最高に、そう、思ってる。……悠聖、約束、守って、くれ、た……」
 

不意に、前に咲雪が俺に言った言葉が鮮明に脳裏にフラッシュバックしてきた。


咲雪が白血病と知った俺が、彼女と最後まで生きる決意をした時、彼女が俺に言った言葉。



『あたしが、もしも頑張れなくて、死ぬときは……あたしのそばにいて』
 

あの時は、実際にこんな日が来るなんて思いもしなかった。
しかも、こんな仕方で。



「何だよ咲雪。そんな人生を締めくくるようなことばっか言うなよ‼
お前は元気になるんだよ!

俺と結婚して、絵描きになって世界中を旅するんじゃなかったのか!?」
 

それは、この前の夜、二人で語り合った夢だ。


二人で将来の計画を立てていた時は本当に幸せだった。



その時のことを思い出したのか、あきらめの表情しか浮かんでいなかった咲雪の瞳が揺らぎ、涙が溢れてきた。