未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


確かに、よく描けてると思う。


絵の中心にベッドに半身を起こした3頭身の咲雪がいて、茉優ちゃんが咲雪の背中を支え、ベッドの端に座った央子と3人で談笑している。

悠聖がベッドの横にある椅子に後ろ向きに座って、背もたれにあごを乗せるような姿勢でにこにこしている。

そして俺はピアノを弾いている。

俺ら5人から少し離れた所に父と母も描かれている。


なんだか見ていてほわーとなるような優しい雰囲気のイラストだ。



「ねー、あたしにも見せてよー」
 

イラストを俺と悠聖と央子があーでもないこーでもないと言っていると、咲雪がちょっと拗ねたように言った。

ちょっと仲間はずれにされたようで悔しいらしい。



「わりわりっ、ほら‼」


悠聖がイラストを持ったまま、ごく自然な仕草でさっきまで母が座っていたパイプ椅子を引き寄せてくる。

仕切りのビニールのすぐそばに座り、自分からも咲雪からも見えるようにした。