「今は言わないほうがいいでしょ。正式に検査の結果が出てから、また考えよ」
「わかった……」
俺がもうこの話は終わりとばかりに立ちあがった時、ドアを開けて咲雪が戻ってきた。
絶妙のタイミングだ。
まるで、ドアの外でタイミングを計っていたかのような。
「悠聖、明日来るって。でね、何か持っていった方がいいかな?とか聞いてくるから気を遣わなくていいって言ったら、それじゃあ、皆さんによろしくお伝えくださいだって。笑っちゃうよね~‼あたしに対して他人行儀で、しかも敬語まで使ってるの。
……どうしたの?変な顔して」
咲雪が首を傾げる。知らず知らずのうちに顔に出ていたようだ。
俺はかぶりを振って言った。
「いや、別に。
それより、意外と短かったな電話。てっきり30分ぐらいはしゃべってくると思ってたんだが」
俺がそう言うと、咲雪はしれっと答えた。
「うん、あたしもそのつもりだったんだけどね。悠聖、お風呂に入ってた所だったみたいで、電話してたら向こうでくしゃみしたから、風邪引かせちゃ悪いと思って早く切り上げたの」


