「そっかぁ。でも央子ネエは合唱よりもソロでやった方がいいかも。
だって、今の歌、ほんとにすごかったもん。まるで芸術品みたい。オリジナルよりも良かったかも‼」
あたしが力説すると、央子ネエが苦笑する。
「あたしは恐れ多くてそんなこと言えないわ」
「ええー?でも、央子ネエって絶対才能あるよ!
歌にすごく力があるの。なんか、体の中から癒してくれるような」
央子ネエが困ったようにお兄ちゃんの方に向き直る。
「ねえ圭祐、咲雪っておだてるの上手よね」
「ん、でも俺も咲雪に同感。
さっきの央子の歌、すごく良かったよ。絶対才能あるよ」
お兄ちゃんがそう答えると、央子ネエは頬をほんのり赤く染めた。
あれ?
ってちょっと違和感を感じたんだけど。
なんか、お兄ちゃんと央子ネエの間の空気が……。
「だー!もう、いちゃつくなって‼」
悠聖がもうやってらんねーとばかりに大げさに頭を振った。


