悠聖がちょっと怒ったように言ったが、その目は笑っていた。
あたしはぺロッと舌を出す。
「ごめんね」
「本当にだいぶ元気になったんだな。良かった良かった」
お兄ちゃんがすごく嬉しそうに笑ってくれて、あたしは胸があったかくなった。
大好きな人たちにこんなに大事にしてもらって、あたしは幸せだなぁ。
ベッドの上にきちんと正座して座る。
「さ、お兄ちゃん、央子ネエ、続けて?」
「あ?なにを?」
「だから、さっきの演奏。すっごく良かったの。
央子ネエが歌ってたの、すごい綺麗だった」
「そう?そんなに良かった?」
にこにこして聞いてくる央子ネエに、あたしは力いっぱい頷いた。
「すっごく良かった‼央子ネエって前から歌やってたの?」
「うん、まあね。中学の時に一応合唱部にいたからね」
どうりで上手なはずだ。


