「うーん、まだわからないけどね。
でも、新嶋先生はああ見えてかなり腕のいい医者だからねぇ……新嶋先生の悪い予感が当たってしまったら……」
母は、俺が聞かなかったことまで聞かされたようで。
それは、決して良い内容ではないようだ。
「珠代、どういうことだ?なにか、悪いものでも見つかったのか?」
父が俺の気持ちを代弁するかのように母に尋ねる。
「まだ、細かい検査をしてないからわからないけど…………新嶋先生は過去にもこういうケースの患者を受け持ったことがあるんだって」
母は言葉を選びながら言いにくそうに言う。俺はだんだん不安になってきた。
「母さん、はっきり言ってくれよ‼新嶋先生の予想はなんなんだよ?」
「……たぶん、骨髄の働きが弱ってて赤血球とか白血球とか血小板をうまく作れなくなって起こる貧血だって。
……ただ、先生が言うには、ある病気の初期症状ともよく似てるんだって。そんな冗談じゃないけど……」


