未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


咲雪がふうっとため息をつく。


「あ~あ。……病院のあの薄暗くて籠もった感じ、嫌だな……自分まで重病人になったみたいだもん」



咲雪がへこむのは良く理解できる。


そのへんは母も分かっているので、にっと意味ありげに笑って俺に言った。



「ねぇ圭祐、明日の晩、悠君をうちに食事に呼んだらどう?」



咲雪の顔がパッと明るくなる。


うーん、単純な奴。



「とりあえず、明日悠聖に聞いてみるよ。たぶんOKだと思うけど」


「明日なんて言わないで、今あたしが聞く‼」



咲雪がダイニングキッチンから出て二階に向かった。





咲雪が出て行ってから、母が声を低くして俺に言った。


「圭祐、あんた新嶋先生からどういう風に聞いたの?」



なんだ?

なにやら深刻モードですが。


「咲雪の貧血のこと?ちょっと厄介な貧血かもしれないってぐらいにしか聞かなかったけど、違うの?」