「ちょ、ちょっとなに今の悲鳴?」
「マジでかなりやばかった。心臓が口から飛び出すかと思った」
俺は照れ隠しに大げさに胸を押えてうずくまった。
「うん。なかなか良かった」
「なんだよそれ」
央子が楽しそうに笑う。
その笑顔を見てなんだか心臓の鼓動が速くなってきた。
なんでだろう。
央子と話しているといつもこうだ。
特に最近は央子のことを妙に意識してしまって、央子の仕草の一つ一つが気になってしょうがない。
俺はなんだか居心地の悪さを感じていた。
「いきなり予想しない方から声かけられたらびびるって」
「ふふ。……一応ね、眠ろうとはしてみたんだけど、やっぱり明日の事思うとちょっと不安だからさ。
それで、眠れなかったから……談話室で雑誌読んでたんだ」
「ああ、談話室にいたんだ」


