テーブルの自分の席につくと、ふと、視線を感じて顔を上げる。
すると、咲雪と目が合った。
「お兄ちゃん、新嶋先生、なんて?」
言うべきか、言わざるべきかちょっと考えた。
あまり咲雪を不安にさせたくない。
でも、今言わなくてもすぐに彼女の知るところとなるのは疑いない。
と、この間およそ5秒。
「お前の貧血のことでちょっと気になることがあるってさ。先生んとこでは細かい検査が出来ないから中央病院で精密検査を受けた方がいいんだと」
「ええ~?なんかヤだな。あたしの貧血、ただの貧血じゃないの?」
咲雪が不安げな顔をする。
「そんなの、まだわからないよ。でも、新嶋先生はちょっと気になるから念のために検査を受けた方がいいって言ってる。
それで何も異常がなければ何も問題ないんだから、とりあえず検査を受けるだけ受けてくればいいじゃん」


