未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


ぶっきらぼうだが優しさが籠もっている。


「うん。ありがと」


咲雪が照れたように頷く。
そんな咲雪の頭を央子がバンダナ越しに優しく撫でた。



「咲雪は強いからね。あたしは咲雪が絶対に元気になるって信じてるよ!」


咲雪を見つめる央子の目がすごく優しくて、俺は胸の中が温かくなるような気がした。





「もうすぐ着きますよ」


先頭を歩いている堤先生の言葉に顔を上げると、行く手に目指すものが見えてきた。


核兵器のマークとして有名な放射線のマークが大きく描かれた鉄製のドア。

放射線発生装置管理室と記されている。



咲雪を乗せたストレッチャーが放射線照射室のドアの前で止まる。
ここから先は付き添うことは出来ない。