未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


しかし、その為にはまず咲雪の骨髄幹細胞と白血球を放射線で完全に殺さねばならない。


免疫の中枢である幹細胞と白血球が残っていると体内に入ってくる移植用の骨髄を異物と認識して、攻撃して完全に破壊してしまうからだ。



それで今、咲雪に放射線の照射をする為に病院の地下二階にある放射線照射室に向かっている。


不安がないと言えば嘘になる。


レントゲンに使う弱い放射線ですら弱った体にはきついらしいのに、これから咲雪が浴びるのは細胞を殺すほど強力なものなのだ。


体はきつくなったりしないだろうか。
放射線の影響は体に残ったりはしないんだろうか。





「……深刻な顔して、何考えてるの?」


下から咲雪がそう尋ねてきたとき、思わず飛び上がりそうになった。


咲雪がまっすぐに俺を見上げている。

俺は心の中まで見透かされているような錯覚を覚えた。



「別に、大したことじゃないよ」


「……そう」