未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


咲雪の声には強い意志が感じられ、俺は素直に咲雪は強いと思った。



「……咲雪なら頑張れるよ。今まで頑張れたんだから」



実際に咲雪は本当によく頑張っている。

学校で倒れて入院した時は、自分一人で孤独に耐え、抗癌剤の苦しみにも耐えた。



抗癌剤の影響で髪が抜け始めても、すぐにそのショックから立ち直り、ニット帽やバンダナで髪の薄くなった部分を隠している。


そのようにして、咲雪は常人では考えられないような苦しみを耐え忍んできた。





それらが全て、絶望的な状況のもとでの頑張りだったのなら、少し希望が出てきた今なら、なおのこと頑張れるに違いない。


そう、今は咲雪には完治する見込みがあるのだ。



2日前、適合試験の一次試験をクリアした央子は入院して、実際に骨髄を使った骨髄の適合試験を受けた。


その結果、央子の骨髄の組織適合抗原の型が咲雪のそれと全く一致しているということが証明されたのだ。