「あたしには妹がいた。奈加子って名前でね、すごく仲が良かった。
そして、奈加子も中学生の時に急性の白血病で倒れたの。全校集会の時に貧血で倒れてすぐに病院に運ばれて、そのまま入院よ。
でも、あたしは奈加子が白血病なんて教えてもらえなかった。
ただ、疲れが溜まってたってしか教えてもらえなかったの。
その後で、あたしも血液検査をしたけど、それがどういう理由があるのかさっぱりわからなかった。
ただ、なんとなくね、奈加子が本当はなにか厄介な病気じゃないかとは感じてたんだけど、まさか白血病とは思いもしなかったわ。
奈加子もね、自分の命が長くないってうすうす感じてたみたい。それで、一番仲の良かったあたしを悲しませたくないって思ったのね。
あたしがお見舞いに行く度にいつもあたしに意地悪なことを言ってあたしを怒らせようとしたの。
あたしが奈加子のことを嫌いになれば、奈加子が死んでもあたしをそんなに悲しませずにすむって考えたんだと思う。
咲雪も覚えがあるでしょ?」


