あたしは、央子ネエが本当に自分のお姉さんであるような錯覚を覚えた。
しかし、あたしは一つ気になっていることがある。
「ねえ央子ネエ、一つだけ教えて」
「なあに?」
「……央子ネエって妹がいたんでしょ。
あたしに、こんなに優しくしてくれるのは妹さんにあたしが似てるから?」
あたしがそう言った瞬間、央子ネエの顔から表情がスッと消えた。
もしかしたら、怒っちゃったかな。
不安になったが、あたしはこのことが頭から離れなかった。
あたしは、央子ネエにとってあくまで妹の代わりでしかないのだろうか?
それならそれでもいいけど、真実が知りたいんだ。
「圭祐君から聞いたのね?」
それは、質問というより確認のためらしい。
あたしが頷くと、央子ネエはふうっと大きなため息をついて前髪をかき上げる。
そして、遠い目をして話し始めた。


