「そうでしょ。悠聖君も、咲雪のことを本当に好きなのよ。だからね、抗癌剤の副作用で髪が抜けたからといって咲雪のことを見捨てたりなんか絶対しないよ。
それに、抗癌剤の影響が体からなくなったら、また髪の毛は生えてくるんだから。
一時的に髪が無くなったとしても、それがいつまでも続くわけじゃないわ。
だから、ショックは大きいと思うけど、あまり落ち込んじゃ駄目よ。ね?」
さっきまであんなに不安でいっぱいだったくせに。
央子ネエの説得力のある励ましのおかげで、あたしは元気を取り戻すことができた。
「うん。ありがとう、央子ネエ。なんか元気出てきた」
あたしが感謝すると、にっこりと笑ってくれる央子ネエ。
「大丈夫。心配しなくてもすぐに咲雪にもドナーが見つかって、抗癌剤なんていつまでも使わなくてもよくなるわよ」
「そうかな……」
「そうよ」
央子ネエに自信たっぷりに言い切られると、なんだかそんな気がしてくる。


