あたしは泣きながら頷いた。
「……さっき、シーツの上に髪の毛が落ちてるのに気付いたから、ちょっと引っ張ってみたの……そしたら……」
あたしはそう言いながら、またどうしようもなく情けなくなってしまった。
「……そうだったんだ。それは辛いよね……」
「う……ん。あたし、どうしたらいいのか……」
ショックで混乱してしまって、本当にどうしたらいいのかわからなくなっていたあたしは両手で顔を覆う。
しばらくして、央子ネエは静かな声で言った。
「髪を失うことがどんなに辛いか、それは女にしか理解できないよね。
……いきなりこんなことになったら、冷静に考えようったって無理よね」
あたしは央子ネエの言葉に頷いた。
「抗癌剤を使ったら、髪が抜けるって聞いたことあったけど……こんなにショックだったなんて思わなかった……」


