未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


「……うん。……ごめんね」


咲雪は、涙をぼろぼろとこぼしながら俺の言葉に何度も頷く。



「……ねえ、お兄ちゃん、お礼言ってもいい?」


「え?なんで?」



涙をごしごしとパジャマの袖で拭った咲雪の唐突な発言に、俺は少々面食らって聞き返した。



「色々あるけど、あたしね、特にお兄ちゃんがあたしと悠聖の間に立ってくれたこと、言葉では言い切れないくらい感謝してるの。
だって、今のあたしと悠聖の関係があるのはお兄ちゃんのおかげだもん。

……悠聖がいなかったら、あたし、生きることをとっくの昔に諦めてたかもしれない」


「そういう礼は、俺じゃなくて悠聖に言うべきだろ?
最初はともかく、今のお前らの関係は、悠聖がお前の病気を知った上でお前と一緒に生きるって決意したことの結果なんだから」


「悠聖には、いっぱいお礼言ったよ。でも、お兄ちゃんにもお礼を言っときたかったの」