俺は鈍い痛みの残る頭を押えながら、もう一方の手を左右に振って大丈夫だと伝えた。
「大丈夫……。ちょっと自分の馬鹿さ加減に腹が立っただけだから……。
咲雪がこんなに頑張ってるのに、俺が咲雪を不安にさせることを言うなんて、最低だよな」
「違うよ!」
咲雪が首を横に振って強く否定する。
「……あたしが、もっと生きたいって思えるのは、絶対に治りたいって思えるのは、悠聖がいるからだもん。
……悠聖がいなかったら、あたし、とっくに生きることを諦めてたと思う。だから、悠聖は、自分で思ってる以上にあたしを支えてくれてるんだよ!……そんな風に自分を傷つけるのはやめてよ」
「…………」
そうなのか?
本当に俺は咲雪の支えになれてるのか?
正直、あまり自信は持てなかった。
だからこそ、これからは咲雪を不安にさせるようなことは絶対に口に出さないようにしなければならない。


