未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


そう言いながら、俺は涙が溢れそうになるのを自覚していた。

すると悠聖は声を震わせながら。



「……馬鹿だよ、お前も咲雪も。苦しんでるのは咲雪だろ‼助けが必要なのも咲雪だろ‼

溺れかけてる人間が、救助に来た奴の手が濡れることをいちいち心配したりするかよ!?

……咲雪が死ぬって決まったわけじゃないんだろ!?1%でも希望があるんだったら死ぬことを前提に勝手に決めるなよ‼」


そう言い放つと、悠聖は俺の手からビラの束をひったくって立ち上がり、四つに適当に分けてそれぞれに手渡した。



「手分けしてやれば、こんな作業だってすぐ済むだろ。みんなでさっさと配るぞ!
茉優ちゃんから、咲雪がしばらく面会謝絶だってことは聞いたけど、骨髄の検査だけならいつでも出来るんだろ?」


「……ああ」


「それならさっさと済ませて病院に行くぞ‼」


そう言うなり、悠聖は先頭に立ってビラを配り始めた。