未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。


「うん。それならとっさにああ言えてもおかしくないよね。
圭祐君、ただ呼び出されただけなのに、鞄とか全部持って出て行ったもの」


「よく見てるな」


「そりゃね」


微かに頬を染める央子。
その理由は俺だけが知っている。


俺は気を取り直して脱線しかけた話を元に戻す。



「まあ、圭祐が鞄とか全部持って出てったのは、じいさんが具合が悪いから早退するかもしれないって思ってたっていうのでも一応説明はつくけどさ。

おかしいのはその時の校内放送で咲雪のことが呼ばれなかったってことなんだよ。普通、こういう場合だと両方呼び出すよな」


「そうね。でも、あくまで予想に過ぎないからね。多分、圭祐君本人は聞いても誤魔化すよね。

まあ、それ以前に圭祐君は今日は学校にすら来てないけどね」



そうなんだ。

圭祐は結局まだ登校してない。


もしも、その原因が咲雪の容態の悪化だったりしたら……想像がどんどん悪い方へ悪い方へ転がっていく。