「……だから、俺よりも夢の方を選んだってことだろ」
央子が困ったように眉を寄せる。
「……またそんなひねくれた言い方をする。
……じゃあ、仮に咲雪ちゃんが夢を追いかけて外国に行ったとしても、このメールの内容はちょっとおかしいよ。
……だって、この内容、まだ悠聖君のことが好きで絶対に離れたくないんだけど、別れなくちゃいけなくなったって感じだもん。
恋人を捨てて夢を追いかけてる人間は絶対にこんなこと書かないよ」
「んぐ!?」
央子にそう指摘され、俺はパンを口に入れたまま慌てて央子からスマホをひったくって咲雪からのメールを見直した。
確かに、央子の言うとおりだ。
「ね、変でしょ?」
「……んぐぐ」
かなり無理をして飲み込む。


