一歩一歩を確かめるように歩いて、教室の出入り口の方に向かって歩き出す。 ほんの数メートルの距離が何キロにも感じられた。 「咲雪、肩貸そうか?」 茉優があたしにそう言ってくれて、好意に甘えようとして茉優の方を向いたその瞬間。 茉優の顔の輪郭が歪み、あたしの意識が白く濁った。 そして、あ、やばっと思う間もなく、途切れる意識。 あたしは、気を失う直前に茉優があたしの名を叫んだのを聞いたような気がした。