…じゃま……。
あたしは、廊下で群がっている人を押し退けながらその人のことろまでたどり着いた。
そして、その人の机まで行って…。
『朝はごめんね、ぶつかっちゃったりして。』
そういって、彼…、優人君を見た。
下を向いていた彼が、ゆっくりとあたしの方を見た。
そして目があった。
「大丈夫。俺もボーッとしてたから。」
初めて声聞けたッ!
今までにないくらいあたしのテンションはMAXになった。
『ありがとう、あたし、遠山 カナ、よろしくね』
「おう。よろしく、カナ。俺は優人って呼んで。」
ズッキューーーーン
はいっ。呼び捨てきましたーーー。
『おっけ!優人ね!また話そ!あたし、4組だからいつでも来てね!』
そういって、5組の教室を出た。

