「カナ。」
朝の会が終わったあと、優人があたしのクラスに来た。
『どーしたの?優人』
「いやちょっとな」
ちょっとってなにさ。ちょっとって
「なになに?カナの彼氏?」
タイミングよく、あたしに話しかけてきた凛。
『あー、うん。』
「そーなんだぁ...」
・・
凛、またしたりしないよね?
「清水 凛です、よろしくね?えーっとぉ...」
凛が、優人に、自己紹介をした。
「よろしく。おれは、優人」
「優人くんかぁ!よろしくねぇ?」
両手を合わせて笑顔で言った。
あたしは、ギュッと優人の服の裾を掴んだ。
「...カナどうした?」
『え?あ、なんでもないよ...』
「いつからつきあってるの?2人は」
『んー、つい、二週間前とかそんなぐらい』
「そーなんだぁ!」
「あ、チャイムもーすぐなるしクラス戻るな。じゃあなー」
そういって、あたしのクラスからでていった優人。
優人がでていくやいなや、
「優人かっこいいね?」
『だね。』
「ねぇ、カナ?」
あたしは、この澄ましたような余裕の顔をしている凛の顔が嫌いだ。
『...なに?』
「優人くん、凛にちょーだい?」
ちょーだい?
チョーダイ?
また同じことをするの?
『凛、なにゆってるの?』
あの時あの子にやったように、今度はあたしにするの?
「なにってなにが?」
あたしが何も言わずだまっていた。

