…。なんだか、こうやって2人でいるとカップルに見えてたりするのかな…。


ちらっと優人の方を見ると案の定優人と目が合ってしまった。


「なに?このクレープ一口ほしーの?」


……。


『ほしい!』


そういって、一口パクリと食べた。



ん?いやまて?



あたし、間接キスしたのと一緒じゃん?!


そう思ったとき、顔が赤くなったのがわかった。


「…カナ顔赤いけど熱でもあんの?」


心配そうにあたしの顔をのぞき込んできた。



やめてーー!のぞき込まないで。
そんなイケメンな顔で…



鼻血もの………



『だっ大丈夫!!!』


「ふーん?そう?」


『う、うん!』


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「じゃあ、また明日、学校でな?」

もう、解散かぁ…。

時間経つの早いよ…。


『うん、また明日』


そういって、手を振った。


「おう。」


そういって、優人は、歩いていった。


…。


もっと一緒に居たかった…


なーんてね。


優人の姿が見えなくなるまで、

あたしは、優人を見つめ続けた。






でもこの時、あたしは何も知らない。