「じゃあ、また明日。さよなら!」


先生の号令でみんなが一斉に帰り始める。



「カナ!楽しんでね!終わったら即メールね!」


にこっと、奈緒が笑いながらいった。


『ほんとにありがとね!もちろん!』


廊下に出ようとした時、ちょうど



「カナー」


と、ドアの前で優人があたしを呼んだ。



ドキッとしながら、後ろを振り向いた。



『ゆっ優人。』


「いこーぜ」


ふわっと笑った。



ズッキューーーン。



あの笑顔はほんとだめ。



惚れちゃうし!

いや、惚れちゃってるのか?!


そんなことをおもいながらも、あたしは、優人のところまで行った。